試験内容
通訳の技術、ビジネス上でよく使われる英語の語彙力、およびビジネスの基礎知識を測ります。ヘッドフォンから流れる音声を聞き、マイクを使って通訳音声を録音する形式です。
逐次通訳試験
4級~2級の判定試験
一般的な会話からビジネスシーンまでを想定した試験内容で、3つのパートで構成されています。4級の基準に達していない場合は不合格となります。
試験時間 | 約60分 |
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試験構成 |
パート1:会話形式(英語、日本語混合) パート2:短文形式(英日、日英) パート3:スピーチ形式(英日、日英) |
判定方法 |
パート1-2で、3級、4級、不合格を判定します。 3級の判定基準に達した方を対象に、パート3で2級を判定します。 |
出題例 |
同時通訳試験
1級の判定試験
ビジネスシーンを想定した試験内容で、スピーチで構成されています。判定基準に達しない場合は不合格となります。
過去2年以内の2級取得者が対象です。
例)
- 2020年7月受験:2018年7月~2019年12月に2級取得
- 2020年12月受験:2018年7月~2020年7月に2級取得
試験時間 | 約30分 |
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試験構成 | スピーチ形式(英日、日英) |
出題例 |
判定基準とフィードバック
判定基準
試験の成績に応じて1級~4級を判定します。
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1級 | ビジネス通訳をする上で必要な知識・用語が身についており、日本語・英語の両言語において適切な表現で通訳ができる。ビジネスの現場で逐次・ウィスパー・同時通訳のいずれのモードでも柔軟に対応できる技術が身についている。 |
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2級 | ビジネス通訳をする上で必要な知識・用語が身についており、日本語・英語の両言語において適切な表現で逐次通訳をすることができる。ある程度のまとまった長さを精度を損なわずに通訳できる技術が身についている。 |
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3級 | 一般的な社会知識/ビジネス知識と逐次通訳の初歩的スキルが身についている。継続して関わる会議の通訳において、短い区切りでの通訳、または要点を掴んだ逐次通訳を行うことができる。 |
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4級 | 英語を使ったコミュニケーションのサポートができる。業務例として、商談会での会話の補助、外国人接客のサポート、ボランティア通訳など。 |
― | 不合格 | 非母語の言語力や知識・理解力などの不足により、TOBISの認定基準に達していない。 |
フィードバック
英→日、日→英ともに「知識に基づく正しい理解力」「非母語の言語能力」「表現力」などの技能をランク別に評価しコメントします。総評では、いまの弱点と今後強化していくべきポイントを具体的にお伝えします。
逐次通訳試験のパート3は、パート1-2で3級の判定基準に達した場合のみ評価します。4級以下の判定だった場合、パート3の評価およびコメントの項目はありません。あらかじめご了承ください。
認定証明
4級以上を取得した方に「オープンバッジ」(デジタル証明書)を発行します。ご自身の強みを可視化でき、メールやSNS、電子履歴書などで共有することで、通訳エージェントや就職・転職先に、通訳スキルをアピールできます。

- バッジの基本情報です。授与日(認定日)などが記載されています。
- 認定された知識・スキルの内容が記載されています。
- 有効性の確認や、バッジ情報が埋め込まれた画像ファイルのダウンロードを行えます。
オープンバッジとは、世界的な技術標準規格に沿って発行されるデジタル証明書です。オープンバッジの技術標準規格はIMS Global Learning Consortiumが定めています。詳細はオープンバッジ公式サイトをご覧ください。